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2019/04/28 ピレモン8-14節「自発的でなければ意味がない」
桜井知主夫
日曜礼拝
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4月28日 日曜礼拝
ピレモン8〜14節
自発的でなければ意味がない
テトスへの手紙のあらすじ(塊と小見出し)
Ⅰ.挨拶(1〜3節)
Ⅱ.ピレモン 信仰と愛(4〜7節)
Ⅲ.自発的に応答する(8〜14節)
Ⅳ.赦しと贖い(罪を赦すために支払われる犠牲)(15〜20節)
Ⅴ.祈りと奉仕(21〜25節)
ピレモンとオネシモ
Ⅰ.パウロ
A.パウロはピレモンに宛てたこの手紙をローマの牢獄で書いた(A.D.64頃)
B.テキコがコロサイ人への手紙と一緒に、この手紙を持って行った(コロサイ4:9)
1.テキコが、オネシモと一緒にフィレモンのところへ行ったかもしれない
C.パウロと一緒に囚人となっているエパフラス(ピレモン1:23)
1.彼が、ピレモンとオネシモの状況についてパウロに伝えた可能性が大きい
2.エパフラスが、コロサイの教会のために祈っていた(コロサイ1:7&4:12)
3.ピレモンもコロサイの教会の一部
D.このピレモンよりも大きな文脈の中で、パウロは話をしている
1.「私たちの間でなされている全ての良い行ないをよく知ることによって」(v6)
2.あなたの交わりの進行が生きて働くものとなりますように
3.パウロの働き、そしてエパフラスの働き
Ⅱ.ピレモン
A.フィレオから派生した名前:愛情のこもったという意味
B.ピレモンはコロサイに住んでいた
1.彼は奴隷を所有するほど裕福だった
2.彼の家は教会堂として使われていた
3.オネシモという奴隷は逃亡した、当時のルールでは逃亡者は死刑だった
C.ピレモンは、信仰があったので、神の愛を受けることができていた
1.神の愛は、信仰によって受け取るもの
2.他の何ものによっても、神の愛は受け取ることはできない
D.ピレモンは、パウロにとってありがたい存在だった
1.パウロは、ピレモンから喜びと慰めを受けていた
2.その理由は、聖徒(クリスチャン)たちの心が、ピレモンによって力づけられていたから
3.その根っこにあるのは、ピレモンは信仰によって、神の愛を受け取っていたから
Ⅱ.オネシモ(ありふれた奴隷の名前)
A.有益な、使える、助けとなる、という意味
B.彼は逃亡者
1.奴隷の逃亡者は死刑
2.以前の彼は、ピレモンにとって全くもって使えない、どころか有害な者だった
C.オネシモは、ピレモンに相当の負担と迷惑をかけて悪いことをした
1.他の奴隷も動揺して、逃亡を考える機会を与えかもしれない
2.とにかく残った人々に悪影響を及ぼしたのは間違いない
D.しかし、驚くべきことにオネシモは、クリスチャンとしてピレモンのもとに戻ってきた
1.ピレモンは、当時のルールに従ってオネシモを殺すべきか?
2.それとも赦して解放すべきか?
この手紙を書いた目的
Ⅰ.ピレモンに、オネシモに対するあわれみと恵みを示して欲しいと願うため
Ⅱ.オネシモに対するピレモンの損害は、パウロが支払うことを約束するため
Ⅲ.ピレモンに宿舎を用意するようにお願いするため
A.実際に自分もピレモンを訪問して、手紙に書いたことを直接会って頼むため
B.もうすぐパウロが牢獄から釈放されるから
8節
命じることはできるけどね
Ⅰ.パウロは、自分に与えられた土台の上では、使徒として命じることができると信じていた
A.ペテロの土台の上では、その土台の上で成長している人たちに命じることはできない
1.土台とは、彼ら12弟子が労苦して伝道し、育成し、整えた人々
B.バルナバに与えられた土台の上では、その人たちに命じることはできない
C.しかし、自分が労苦した土台の上では、他の働き人に命じることができる
Ⅱ.はばからず(パレシア)
A.大胆に、自信を持って、率直に
Ⅲ.パウロは、フィレモンに命令しようと思えば、できると考えていた
9節
いや、むしろ愛によってお願いしたい
Ⅰ.しかし愛のゆえにお願いしたい
A.それはピレモンの愛からパウロが多くの喜びと慰めを受けていたから
B.以上を踏まえて、ただ命令するのではなく、お願いしたい
C.ただのお返しではなく、愛のゆえに動くのがクリスチャンだからこそのお願い
D.ピレモンの
Ⅱ.クリスチャンは権威を振り回してはならない(マタイ20:25-26)
A.異邦人の偉い人たちは彼らの上に権力を振る
B.しかし、あなた方はそうであってはならない
C.あなた方の間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい
Ⅲ.パウロは、自分が歳(60歳前半)を重ねてきたことを自覚している
A.年寄りについて、パウロの勧め(Ⅰテモテ5:1)
1.叱ってはいけない
2.父親に対するように勧めなさい
3.父親に対するように接する
4.両親に従いなさい、そして、父と母を敬いなさい(エペソ6:1−2)
B.パウロは長老でもあった
1.ペテロは、自分のことを手紙の中で「長老」と紹介している
2.長老=プレスビテロス=老年
3.パウロも、長老であった
C.彼は、60代だったが、体はボロボロだった
1.今までの苦難のゆえに(Ⅱコリント11:23−28)
2.それほど長く生きることもないことを自覚していた
Ⅳ.キリストの囚人となっているパウロ
A.パウロには自由がなかった
B.なんの権利もなかった
Ⅴ.パウロは、囚人になったときにキリストの福音を分かち合い、多くがキリストを信じた
A.ピリピの刑務所の看守(使徒16:25〜34)
B.ローマの刑務所での看守とネロ皇帝の家来たち(ピリピ4:22)
C.パウロは、刑務所で兄弟姉妹の信仰を励ます手紙を教会に宛てて書いていた
10節
獄中で生んだわが子オネシモ
Ⅰ.ギリシヤ語では、オネシモという名前は、10節の文章の一番最後に登場する
A.ピレモンは、オネシモに対して忌まわしい感情を抱いていただろう
1.ピレモンは、キリストを信じる信仰によって得た神の愛で奴隷たちを愛していた
2.ピレモンは、コロサイ人への手紙を読んだ(コロサイ4:1)
a)主人たちよ、あなた方は自分の主も天にいることを知っているのです
b)ですから、奴隷に対して正義と公平を示しなさい
3.エペソの奴隷を所有している人たちへの手紙(エペソ6:9)
a)奴隷への勧告と同じように、心から神の御心を行ないなさい
b)奴隷への勧告と同じように、善意を持って接しなさい
c)脅すことはやめなさい
B.中学生のYくんが、JCのアガペボックスから8万円盗んだ
1.しかも、一人で祈りたいから、4階を使わせてくれと嘘をついて盗んだ
2.彼が使った道具も証拠として写真に撮ってある
a)ボールペンを何本か繋いで、先にセロテープを貼って献金袋を釣り上げた
3.その盗んだ封筒は、カンボジアの孤児たちのための8万円だった
a)そのことは彼も知っている
4.彼には、私もよくしたのに、恩を仇で返してきた
5.警察や親に言わなかったのは、彼のお母さんが脳梗塞でリハビリ中だったから
6.しばらくは、彼の名前を聞くだけでも嫌気がした
B.ピレモンもオネシモに対して、とても嫌な感情を抱いていたと思う
1.おそらく腸が煮えくり返る感情があったと思う
2.ピレモンは、オネシモの名前など聞きたくもなかったと思う
C.パウロもそのことはよく理解していた
1.クリスチャンだからといって、方程式通りに「ちゃんちゃん」になるわけもない
2.理想論を述べるクリスチャンがいるけど、いざ自分が体験したら持論とは逆の反応が出る
3.特に、若いと偉そうな理想論を述べる傾向にある
4.パウロは、盗賊の被害、ユダヤ人の被害、異邦人の被害、偽兄弟の被害に遭っている
5.パウロは、ピレモンの嫌な思いに共感できる
6.だからこそ、パウロはピレモンにとって嫌なオネシモという名前を一番最後に持ってきた
Ⅱ.しかしなんと、そのオネシモがキリストを信じたというニュースが飛び込んできた
A.パウロがいる獄中でオネシモは、キリストの福音を聞いた
B.一方で、パウロは、オネシモにも共感できる
1.パウロは、キリスト・イエスの囚人(ピレモンv1)
2.パウロは、キリストの鎖に繋がれた奴隷(ピリピ1:1)
Ⅲ.パウロは、オネシモのことを「獄中で生んだわが子」と言っている
A.ピレモンにしたら、この手紙を読んで、目の前に立っているオネシモを見て複雑な気持ちになっている
B.奴隷の逃亡者は死刑であり、ピレモンにはその権限がある
C.しかしパウロの子を殺すことはできない
11節
役に立たない者から、役に立つ者へ
Ⅰ.オネシモの名前の意味は、役に立つ者、使える者、有益な者
A.以前の「役に立つはずの者」は、役に立たない者、使えない者、損害を与える者だった
B.しかし、今では俄かに信じられないかもしれないが、オネシモは、本当にオネシモになった
Ⅱ.俄かには信じられないけれど、パウロがそう言っている
A.オネシモを見ただけでは信じられない
B.しかしパウロとは信頼関係がある
Ⅲ.パウロは、その信頼関係を元手に、ピレモンにオネシモの命乞いをしている
Ⅳ.しかも、ただ命乞いをしているだけではない
A.古い自分に死んだオネシモが、キリストにあって新しく生きられるように願っている
Ⅴ.オネシモは、パウロのミニストリー(主と主の民に仕える働き)にとってとても役に立つ
A.これはお世辞でも、彼を救うための口実でもない
12節
オネシモをあなたのもとへ送り返します
Ⅰ.そのオネシモをピレモンのもとに送り返します
A.その当時、ローマ帝国では逃げた奴隷を主人のもとに送り返すことになっていた
1.ほとんどの場合、その奴隷は他の奴隷の見せしめとして死刑になった
B.パウロは、ピレモンに敬意を払って、奴隷の主人としてのピレモンを尊重した
Ⅱ.そして、同時に、パウロにとってオネシモがどのような者になったかを伝えた
A.パウロの心そのもの
1.ピレモンが、オネシモを赦すように赦すように手紙を書いている
Ⅲ.パウロだけでなく、ピレモンにとっても役に立つ者になった
A.彼は、自分の罪をキリストのおかげで赦されたことを信じた
B.彼は、神がキリストを死者の中からよみがえらせた力を信じた(コロサイ2:12)
C.そしてキリスト共によみがえった
13節
パウロ、ピレモンのために考えを変える
Ⅰ.パウロの願い
A.オネシモをパウロのそばに置いておきたい
B.パウロが、福音のために牢獄にいる間、オネシモに仕えてもらう
C.ピレモンに代わって仕えてもらう
1.これは悪い話ではない
Ⅱ.あなたの代わりに仕えてもらいたい
A.ここにも、パウロのピレモンに対する配慮がある
B.それを言うことによって、ピレモンの奴隷に対する権威を尊重している
14節
自発的でなければ意味がない
Ⅰ.もし、パウロのピレモンに対して書いた手紙が、ピレモンの義務感を煽るのなら目的は果たせない
Ⅱ.もし、この手紙を読んだピレモンが、強制感を感じるなら、この手紙を書いたのは失敗だった
Ⅲ.ピレモンの同意を得られなければ、何もできないというところへパウロは自分を置いている
Ⅳ.ピレモンの親切は強制されてやったとしても意味がない
Ⅴ.親切は自発的でなければならない
Ⅵ.嫌々ながらでなく、喜んで与える者を神は愛される(Ⅱコリント9:7)
A.嫌々ながらでなく
B.強いられてでもなく
C.強いられてでもなく
D.心で決めた通りにしなさい
E.神は、喜んで与える人を愛してくださいます
自発的でなければ報いはない
Ⅰ.パウロは、ピレモンのことを考えていた
A.彼が、キリストご自身から報いを得ることができるように心を配っていた
Ⅱ.主イエスに対するピレモンが抱いている信仰にが全ての始まり
A.神は、ピレモンが神を愛する前に、神がピレモンを愛されたことを信じていた
1.神が最初に愛された(1ヨハネ4:10)
B.ピレモンは、自分が悪いということを確信した
1.もちろん周りの人たちも悪いし、責任もあるだろう
2.しかし聖霊が、自分の責任範疇の悪さを自覚させ、認めさせ、確信させた
3.自分が悪いためにキリストが十字架にかかられたことを信じた
C.なんのためにキリストは十字架に掛かられたのだろう?
1.三択
a)人類の罪を赦すため
b)自分以外の人々の罪を赦すため
c)自分の罪を赦すため
2.自分が悪くないのに赦される必要があるのだろうか?
a)クリスチャンなら、自分が悪いからこそキリストは十字架にかかられたのを信じている
b)自分が悪いのを赦すためにキリストは十字架にかかられたのを信じている
c)もし十字架の福音を信じたのなら、自分に愛がない、自己中心なのを知っているはず
d)そのためにキリストは十字架で苦しまれたのを信じているはず
e)自己中心で、でたらめな、自我が膨張している自分のために苦しまれたのを信じているはず
f)その自分の罪を赦すために、キリストは十字架で死なれたことを信じているはず
3.もちろん、周りが悪いのはその通りかもしれない
a)アダムは、エバの責任を持ち出したが、それは当たっている
b)アダムは、神がエバを造られた責任について文句言ったが、それは当たっていない
①神は、アダムが一人でいるのは良くないと愛をもってエバを造られた
c)エバが、悪魔の責任について述べたが、それは当たっている
d)自分が悪いだけでなく、神を除いて周りが悪いのも当たっている!
4.しかし自分が悪いのを認められないのに、十字架を分かち合うことができるのだろうか?
a)あなたは、どのようにキリストが十字架にかかられたことを分かち合っているのだろうか?
b)「あなたの罪のために十字架にかかられたんですよ!」
c)でも自分の罪のためにかかられたことはイマイチわからないんです
d)こんなパンチの効かない状態で、福音が伝わるのだろうか?
D.ピレモンは、キリストが自分の罪を赦してくださったことを信じた
1.自分にキリストのような愛がなく、それがために自己中心で自己偽善だったことを確信していた
2.しかし、そんな自分のためにキリストは十字架にかかり苦しまれたことを信じた
E.ヨハネは次のように言っている(1ヨハネ4:10)
1.神は最初に私たちを愛された
2.私たちの罪のために、罪を赦す供え物(イスラモン)
a)イスラモン=神の御怒りを回避するためのいけにえ
b)私たちは御怒りに遭うように定められたのではなく救われるように定められた(1テサ5:9)
3.そのためにキリストは十字架に派遣された
4.そこに神の愛がある
F.そのキリストが死んで葬られてよみがえられたことを信じていた
1.罪の自分はキリストとともに葬られたことを信じていた(コロサイ2:16)
2.キリストを死者の中からよみがえらせた神の力を信じていた
3.その力を信じる信仰によって、キリストとともに新しい人としてよみがえったことを信じていた
G.ピレモンには、このキリストに対して抱いている信仰があった
Ⅱ.すべての聖徒に対するピレモンの愛によって、彼は本当にキリストを愛しているのが実証されている
A.ヨハネは、次のように命じている(1ヨハ4:11)
1.これほどまでに愛してくださったのだから、互いに愛し合いなさい
B.これほどまでにキリストから愛されたことが分からなければ、互いに愛し合う燃料がない
C.自分が悪いのが赦されたことが、神から愛されたことを信じることに直結している
1.キリストは正しい人を招きに来られなかった
2.キリストは罪人を招きに来られた
3.多く赦されたものが多く愛する
4.ここがしっかりしていないのに、奉仕をしたいのはなぜ?
5.その燃料は、自己実現や競争意識かもしれない
D.ピレモンのキリストへの感謝
1.自分の罪のために大きな犠牲を払われ苦しまれたキリスト
2.罪ある自分が見捨てられるところを、代わりに見捨てられたキリスト
3.自分が義と認められ聖霊が与えられるほどに祝福されるため、呪われたキリスト
4.自分が義と認められるために罪となられたキリスト
E.キリストがピレモンを愛されたことを信じたがゆえに、すべてのクリスチャンを愛した
1.神の愛、キリストの愛を信じることなしに、他のクリスチャンを愛することはできない
F.ピレモンは、どのように愛したか?
1.つまりすべてのクリスチャンに忍耐して、それでも親切にした
2.聖霊によって父なる神とキリストを喜び、キリストにあって安心していた
a)問題があるときも
3.神が助けてくださることを信じて期待して耐え忍んでいた
a)キリストを信じたら助けを求めてキリストの御名を呼ぶようになる
b)キリストの、御名を呼んで助けを求めたら、神の助けを期待して待ち望む
c)ある人は、助けに関しても自分のイメージが強くて、神の助けをはじいてしまう
d)あなたのイメージ通りに助けられなくても、神は必ず助けてくださる
4.そのように誠実に続けていた
5.「自分はキリスト抜きにではまったくどうしようがない」と常に低く柔和だった
6.衝動的に動くのではなく、神のみ前に出て聞いて動くように自制する
この愛を自発的にオネシモに向けてほしい
Ⅰ.もし、パウロのピレモンに対して書いた手紙が、ピレモンの義務感を煽るのなら目的は果たせない
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