2019年2月21日

神は、血筋や系図の良さによって、あなたを選びはしない

                                             

しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、

神の子どもとされる特権をお与えになった。

この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、
 
ただ、神によって生まれたのである。
 
ヨハネの福音書 1章12~13節

 

ある人と結婚することを考えるとき、相手の家柄と自分の家柄が釣り合うかを考えるための「釣り書き」というものがあるのをご存じでしょうか。国語辞典を引くと、その【釣り書き】の定義の中に「系図」という意味があります。つまり、自分と相手の家柄・系図が釣り合うか? さらに言うなら、系図の中に立派な人(成功者や勝ち組や役職・地位がある人)がいるか? それらが双方の関心事なのです。

 

本来、結婚するときは、「この人と結婚したら幸せになれるか?」ということを考えるのが大切なはずです。しかし、相手本人よりも家柄を大切に思う相手だったら、その人と結婚することは考え直した方がいいかもしれません。

 

一方で、現在でも世界中で、相手の家柄を考慮して結婚する人たちは大勢います。例えば、日本では天皇家を筆頭に、旧華族や政治家や有力者などを見渡せば、ある程度、家柄を考慮して結婚する相手を選んでいるのは明らかでしょう。

 

しかし、聖書は、救われて神の子どもになるのは血筋にはよらない、と宣言しています。「この方(キリスト)を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。...この人々は、血(血筋)によって生まれたのではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、ただ神によって生まれたのである。」(ヨハネ1章12~13節)

神が、御子イエス・キリストをこの世に遣わされたとき、どの家庭に生まれさせようかと考えられたはずです。そのときに、この世での良い立場や家柄を条件として考えられたのなら、ヨセフやマリヤを選ばれることはなかったでしょう。マリヤは自分は「卑しいはしため」だと言っています。そして、ヨセフは「大工をしていた」と村人が証言しています。二人とも、有力者でも、良い家柄でもありませんでした。

 

神は、人間社会の立場や役割や能力や容姿によって、ひとり子イエスを遣わす家庭を選ばれませんでした。ただ、大切にされたのは、ご自分の約束でした。ひとり子イエスが遣わされる家庭は、ユダ族であると約束されたのです。

 

イサクの息子のヤコブが次のように預言しています。「王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにシロ(キリスト)が来て、国々の民は彼に従う。」(創世記49章10節)

 

ユダ族出身のダビデも以下のように神から語れたと言っています。「わたしは、あなたから出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。」(Ⅱサムエル7章12~13節)

 

ですから、イエスはユダ族として生まれなければならなかったのです。

 

それでは、あなたは言うでしょう、「なんだ!? やはり血筋や家柄は関係あるんだね。」しかし、その血筋である系図をよく読んでみると、とんでもない系図であることがわかるのです。

 

よく新約聖書を読み始めて、途中で読むのを止めてしまった人が、次のように言うのを聞いたことがあります。「マタイから読み始めて、最初に出てくる系図でつまずいた。」おそらく、系図はつまらない、いったい何の意味があるのか理解できないということで、新約聖書を読む気持ちが削がれてしまったのでしょう。

 

しかし、その系図に大切な意味があることを理解すると、逆に血筋や系図によって神は人を選んだりしないことがわかるのです。そしてこの系図を理解すれば、神は血筋や系図によって、あなたを愛するかどうかを決めたりしないことが分かります。

 

そうです。神にとって、血筋や系図は、あなたを愛する子どもとして迎え入れる上で、何の妨げにもならないのです。たとえ、あなたの系図や血筋にとんでもない人たちがいたとしても、そんなことは神にとって何の問題にもなりません。

 

まさにそのことを明らかにするために、マタイはこの系図を記したのです。この系図の中に曰わく付きの女性が四人も登場します。冒頭に記したように「釣り書き」は、お互いの血筋や系図を見て、相手が結婚するのにふさわしいかどうかを調べます。「釣り書き」にこだわる相手であれば、この四人の女性が系図の中に入っているのを見れば、結婚を躊躇するのは間違いないでしょう。その四人の女性たちとは以下の人たちです。

 

1)タマル

2)ラハブ

3)ルツ

4)ウリヤの妻

 

イエス・キリストはユダ族から生まれるというのが神の約束でした。ユダ族の元祖は、ヤコブの息子のユダです。そもそもこのユダ族の系図を汚したのがユダ本人なのです。以下に、この系図がとんでもない内容の詳細を記します。

 

1)ユダの長男エルにタマルという女性を迎えました。(創世記38章6節)しかし、エルはすぐに死んでしまいました。彼らのルールでは、次の兄弟が死んだ兄の家を残すためにタマルと結婚しなければなりませんでした。そこで次男オナンはいやいやながらタマルと結婚したのですが、彼も死んでしまいました。タマルが結婚すると息子たちが死んでいくのを見た義理の父ユダは三男をタマルの夫にするのを躊躇しました。そしてユダは、「不吉な嫁」タマルを実家に帰したのです。そんなとき、自分の妻を亡くしたユダが旅の途中で、ひとりの売春婦に出会います。この女性こそ、売春婦に変装していたタマルなのです。そんなことともつゆ知らないユダは、顔を隠していたタマルと寝て性交渉をしたのです。ユダが息子の嫁タマルによって生んだペレツとゼラが、イエス・キリストの系図の中に堂々と入っているのです。

 

2)ラハブは異邦人の売春婦です。前述したタマルは売春婦に変装したのですが、ラハブは正真正銘の売春婦です。彼女はユダヤ人が息子ボアズを生みます。このボアズは、ダビデの曾祖父になります。

 

3)ルツは身持ちのしっかりとした人でしたが、ユダヤ人の夫を亡くして未亡人となります。彼女の夫の母親であるナオミが故郷イスラエルに帰るときに、一緒にイスラエルにいくことにしのたのです。しかし、ルツはモアブ人でした。つまりユダヤ人への約束から外れた異邦人だったのです。そんなルツをラハブの息子ボアズが妻として迎え入れたのです。この系図、血筋に外人が二人も入り込んでいるのです。

 

4)四人目の女性は、ウリヤの妻バテシバです。この女性によって生まれたのがソロモンなのです。しかし、ウリヤの息子ではないのです。そうではなく、ダビデの息子なのです。つまり、人妻によって生まれた子が、ソロモンなのです。ソロモン王は、ダブル不倫の結果、生まれた子です。

 

このような系図を手渡されて、相手と結婚をすることを考えるとしたらどうでしょうか。もちろん結婚するのは相手本人ですから、その人の両親や祖父母がどういう人であれいいのだという考え方もあるでしょう。一方で、曰わく付きの四人の女性や、曰わく付きの事件を引き起こした男性たちが含まれる系図を見せられたらどうでしょう。その系図を見た人がドン引きしても仕方ないという考え方もあります。

 

この系図を書いたのはマタイです。マタイ自身、社会から受け入れられず締め出されいた取税人でした。ローマ帝国軍隊の手先として、同胞から税金を取り立てていたのです。しかも、しばしば不正に金銭をむしり取っていたので、たいそう同胞のユダヤ人たちから嫌われていました。だから、ユダヤ人社会から締め出されていたのです。

 

彼は、この系図が示すように、汚れた事件であっても躊躇することなく明らかにしています。そして、そんな汚れた者たちをこそ救うために来られたのがイエス・キリストであることを明らかにしているのです。

 

聖書は、イエス・キリストはあわれみ深く、恵み深く、慈しみ深く、怒るのに遅い方だと宣言してます。どんなに汚れていても、どんなに罪責感や罪悪感に苛まされていたとしても、そのあなたのためにイエス・キリストは、あなたの罪や負債を赦すためにの十字架にかかられたのです。

 

それは全宇宙を創造された父なる神が、あなたを赦して、愛する子どもとして迎え入れるためです。あなたを神の子として迎え入れるのために、命を捨てられたイエス・キリストを信じるならば、あなたは愛する子どもとして迎え入れられるのです。

 

そのときに、あなたの系図や血筋は何の妨げにはならないのです。どれだけあなたの系図が汚れていようとも、イエス・キリストは、その汚れた系図を引き継いでお生まれになったのです。それは、どれだけ家系の中で問題があって汚れていても、イエス・キリストは、そんな汚れている者を救うために来られたことを明らかにするためなのです。

 

神は、あなたを愛しておられます。ひとり子イエス・キリストを汚れた系図の中に放り込んだのには立派な理由があったのです。どんなに汚れた人であっても、キリストを信じる者を救ってご自分の愛する子として迎え入れるためだったのです。

 

そのためにイエス・キリストをあなたと私に与えられたのです。それほどまでに、神は私たちを愛しておられるのです。

 

 
あなたに生ける水を求める欲求が与えられますように祈ります。そのためにもあなたが聖霊について知り、聖霊を与えられる人がどんな方かを知るようになりますようにも祈ります。
 

さらにわかりやすいメッセージは、下記のリンクから視聴いただくことができます。

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